認知症は、年のせいだけではありません、脳の病気なのです。
最近では、認知症に対する“偏見”をなくすために、子どもたちに正しい教育をはじめているようです。
“お受験”、とよばれる競争を経験した、あるいは経験する、または興味を持っている方は、よくわかっていらっしゃると思うのですが、子どもの教育は、“昔の教育とは違うことが多い”ということが、よくいわれています。
- 目次
- 1.認知症に偏見があるという現実
- 2.認知症で保険が適応されるかも
- 3.介護状態の調査では
- 4.認知症は不治の病なのでしょうか?
- 5.認知症という名称の歴史
- 6.病気として認められた認知症
- 7.絵本で認知症の進行を緩和
- 8.まとめ・ひとことコラム
1.認知症に偏見があるという現実
例えば理科の教材では、過去に教わった名称とは違っていたり、過去に教えていた内容と全く違っていたりすることが多いのです。“昔の教育とは違うことが多い”ということだけでも、大人世代がわかっておく必要があると思います。
誤解が多い認知症で偏見がうまれる
認h3知症が誤解されているのは、症状があいまいで、ただの”ど忘れ”なのか、病気の症状として現れたのかがわからないため、また、認知症がよくわからずに偏見を持ち、周りの家族が認めたがらないことが原因です。
病気は治療するべきです
“ガン”の場合は治療するのに、認知症だと検査や治療を拒んだりしていては、本人に負担がかかってしまいます。
2.認知症で保険が適応されるかも
認知症は、”高度機能障害”です。加入している保険で治療期間の生活が保障されるかもしれません。
介護申請をして、周りに頼ることも大切
介護の申請は、市町村の役所にある介護保険を担当する窓口に行き、健康保険証を出します。後の作業は、役所がしてくれます。
かかりつけのお医者さんの仕事は、命を守り、生活の質を上げること
最初にかかりつけのお医者さんに連絡が行って、日ごろの様子などを役所の書類に書いてくれます。
ですから、お医者さんには、日ごろの様子をよく伝えておきましょう。
3.介護状態の調査では
少したつと、役所が訪問して、本人の様子などを調査していきます。このとき、家族も同席するのですが、訪問者がくると緊張して、不意にとりつくろうことがあります。
他人に良い顔してしまうのは、病気になってからも治らない癖
わざとやっているのではなく、だれでも、他人がきたら緊張して、とりつくろうのと同じことです。普段通りでよいといわれても、だれだって、演じてしまいます。
とにかくまとめておくこと
そんな時は、気になっていることがあるのなら、本人のいないところで生活上の問題点をまとめておいて、メモなどを訪問者に手渡しすることが良いと思います。
4.認知症は不治の病なのでしょうか?
大昔は、結核が”不治の病”でした。医学が進歩し、少し前はエイズやガンが”不治の病”でした。そして今は、認知症こそが”不治の病”だと考えている人が多いでしょう。
でも、医学と科学は進化し続けています。
不治の病が治り、新しい病気が見つかる
特に”不治の病”といわれる分野には、たくさんの優秀な研究者が集まってきて、競って研究をしています。お金だけではありません。名誉だけでもありません。
研究者の幸せは、人間の幸せにつながっているかも!?
その”不治の病”を克服することを何よりの生きがいにして研究生活を送っている研究者はたくさんいます。
いつか、認知症に効果のある治療法が確立されるはずです。
治療法がないなら、予防をいかにしていくかがKEY
しかし、今は、予防や対策、早期発見と早期の治療、また病気になってしまった場合でも進行を遅らせて、個人で”人生の質”を高めなければなりません。
5.認知症という名称の歴史
認知症という病名がつく前には、”痴呆症”という不名誉な名前がついていたためでしょうか。それとも”ボケ”という言葉に良いイメージがないからでしょうか。
認知症という言葉に統一されたのは、2004年から2007年にかけてのことで、ごく最近のことです。
6.病気として認められた認知症
“バカだからわからない”と嘆いている方がいても、“脳の病気なんだよ”と声をかけてあげることもできないような”偏見”は、早くなくすべきです。
病気なんだから、恥ずかしがっていないこと
病気には、”恥ずかしい”気持ちや、”うちの家系”、”うちの血筋”という価値観を持つことは、”偏見”をもって生きているということです。課題から目をそむけず、先送りにしないことが、大切だと思います。
ちゃんとわかっていますよ
何もわからなくなった状態は、周りからみてそういう風に見えるだけで、認知症になると、その人の本当の姿、”自分らしい自分”になるといわれています。
7.絵本で認知症の進行を緩和
本人がこれまでに経験してきたことが共有できていないので、突然変わったように思って、対応にこまってしまうことがあるでしょう。いろいろな話を先にしておければ、どんな経験をしてきたのか、どんなことに価値を見出しているのか、どんなことが好きで、どんなことが嫌いなのかがわかるのではないでしょうか。
絵本が認知症予防になる
東京都健康長寿医療センターの鈴木先生が、認知症の進行を遅らせるのに”絵本の読み聞かせ”が良い、といっています。本人が病気ではなくて、やる気があれば絵本や紙芝居を読んでもらったり、役になりきって演じたりすると良いようです。また病気になってしまったのなら、支援している方が一緒に読んでみるというのが良いと思います。
絵本を大人コーナーに置いてくれたらいいのですが・・・
絵本や紙芝居は、地域の図書館で子どものコーナーにあることが多いのですが、最近は認知症予防に絵本や紙芝居の読み聞かせが良いとわかり、大人にも積極的に貸し出ししているところもあります。
手ぶくろを買いには、普及の名作です。子どものときに読んだときには、子きつねの冒険目線で絵本を読んできたと思いますが、大人になると、親ぎつねが子どもを心配する気持ちをおさえて子どもの成長に期待しているという親目線でも絵本を楽しむことができそうです。
どんなストーリーだか覚えていますか?
どんなお話かお忘れになってしまった方で今すぐにどうしても内容を知りたい方は、電子版はいかがでしょうか。比較的安く、すぐに見ることができます
イラストの芸術性も絵本の楽しみの一つ
むかしに読んだ絵本とはイラストが違っていたりします。これも楽しみのひとつかもしれません。
8.まとめ・ひとことコラム
共感できることがわかると、接し方も変わりますね。好きだったものがわかれば、会話のきっかけもわかりますね。わからなかったというのなら、これからでも、きっといろいろな発見ができるかもしれませんね。
絵本の中のイラストを楽しむのは、とてもよい趣味になると思います。わたしは、このイラストが好きです。
手ぶくろを買いに