腰痛の痛みは、日常生活を不安にさせるような激しい痛みです。
腰痛に悩む日本人は、約3,000万人もいます。4人に1人が腰痛体験者です。腰痛は、男性で最も多く、女性では肩こりの次に気になる症状です(1)。
腰痛の原因が知りたくて、病院に行ってみましたが、どれもしっくりとしない答えがかえってくると思います。実は腰痛の原因がわかるのは、たったの15%だけなんです。
- 目次
- 1.ストレスと腰痛
- 2.腰痛持ちにしかわからない悩み
- 3.腰の痛みをとる科学的な方法があった
- 4.お医者さんがススメる安静
- 5.腰痛をコップの水に例えてみます
- 6.腰痛を減らした、私の場合
- 7.まとめ・ひとことコラム
1.ストレスと腰痛
はっきりいうと、腰痛の8割は、ストレスが原因で起こっています。腰の痛みは、神経が原因で発生しているのですが、神経が悪いのではありません。腰の神経で痛みがでますが、この痛みを大きく感じさせるのが、ストレスなのです。
腰痛の痛みは恐怖
腰痛の痛みがいつ襲ってくるのかと、不安でたまらない人は、こころを病んでしまうかもしれません。外出することが怖くなって、うつになったりしてしまいます。
2.腰痛持ちにしかわからない悩み
思いきって腰痛持ちであることを告白すると、周りにも多くの人が腰痛で悩んでいることがわかったりします。人間の心理ですが、自分だけじゃないとわかると、少しはつらい痛みもだましながら、生活できるような気もするものです。
以外と現代人は腰痛持ちです
たいていの人は、服の下で見えないように、腰痛ベルトをしていますので、腰痛に悩んでいるかどうか、見た目ではわかりません。
見せられないけど、服の下には秘密兵器
ちなみに、なかなか見せてもらうことはないと思うのですが、服をめくるとこんな感じになっています↓
3.腰の痛みをとる科学的な方法があった
腰の痛みは、心理学的な療法で、ある程度なくすことができるといいます(2;3)。リラックスが痛みを抑える効果があることが、わかってきています(4)。
余裕があるときに、リラックス法を考えておく
余裕があるときがきたら、ぜひあなたが一番、リラックスできる方法をさがしておきましょう。
4.お医者さんがススメる安静
腰が痛くて、病院にいくと、”安静にしていてください”と言われませんか。安静に、とか、絶対安静で、というアドバイスをもらっても、実際に一日中家で休んでいるわけにもいかないと思います。
安静は難しいのが現状
トイレに行くときに起き上がりますし、洗顔や歯みがき、食事など日常の生活でも、腰の痛みがあると、不安になってきたり、つらくなってきたりしますよね。
有給休暇が義務化されれば、いいけど、休むとまた心配事が増えていく
休みをとりなさい、というアドバイスがあっても、繁忙期で仕事が休めない、とか、周りの人が困ってしまうのではないか、などなど、いろいろな不安がよぎります。
ストレスが腰痛の原因
さっきからお話ししていますが、ストレスは腰痛の原因の一つなので、あまり不安を膨らませないようにしなければなりません。
5.腰痛をコップの水に例えてみます
今の腰の状態は、あふれたコップの水を拭きながら、さらにコップに水を注いでいるようなものです。対症療法でだましだましではあっても、コップにすごい勢いで水を注いでいたら、たくさんあふれ出てしまうのは当たり前ですね。
腰痛とはコップの水
この例えで言うと、まずはじめに、あなたのコップがあまり大きくないことが、水があふれた原因の一つです。
コップの水をこぼさないために大きなコップにしておくのも良い
コップを大きくするためには、運動やストレッチなどで、筋肉をしっかりつけることです。
コップに水を勢いよく注いだら、そりゃこぼれる
次に、勢いよく水をそそぐ癖が、水があふれた原因です。
負担をなくすにはどうしたらいいか、体に覚えさせる
勢いよくしないためには、腰への負担が少なくなる行動や動作を身に着けなければなりません。筋肉の使い方が悪いというのも癖のようなものです。正しい姿勢ができるようになると、睡眠で十分に休息をとることができるようになります。
6.腰痛を減らした、私の場合
寝てみて、腰が浮いていないかチェックしてみましょう。横になって、腰や背中にすき間がないか、手を入れてみましょう。手が入るようであれば、腰が反りすぎている姿勢が癖になっていることを疑いましょう。
すぐに痛みが取れると思ったら大間違い!チョット待った!!手術
腰痛がつらいと、すぐにブロック療法をしようとか、手術してしまおうと思うでしょうが、腰痛の痛みをすぐにとってもらうという目的のためであって、永遠に腰痛と別れることができるわけではありません。
超恥ずかしい運動、腰痛体操
お医者さんに行くと、必ず”腰痛運動”というのを教わるか、パンフレットをくれると思います。わたしは、経験者なので、はっきりといいますが、この”腰痛運動”が、なかなか格好悪い運動でして、やる気を失います。
“腰痛運動”を続けていると、腰をくびれさせたり、おしりが上がったり、腹部に筋肉がつくので、ひきしまった体になると言われていますので、このあたりをモチベーションにして、頑張る方法があります。
超恥ずかしい腰痛体操をしたくなければ、姿勢を見直してみましょう
同じ姿勢を続けていることもよくありません。安静にしていることが、座っている状態であれば、あまり効果がないといえます。事務仕事などで、痛みを感じたら、姿勢を変えるためにトイレに行くか、軽いストレッチをしてみましょう。
立ち姿は腰に負担をかけています
座る姿勢は、立っている姿勢よりも腰に負担がかかっているといわれています。本当は、寝ているほうが腰に負担がかかりません。寝て起きるときは、手を使っておきるようにしましょう。
骨粗しょう症、大丈夫?
骨が弱くなって、骨粗しょう症というリスクがあることをよく耳にしますが、骨が弱くなっていることも腰痛の痛みを出している可能性があります。骨を強くすることと、骨と骨の間のコラーゲン部分も強くなるように食生活に気を付けておきましょう。
その間にも、腰の痛みはなくなりません。腰痛ベルトをして、おなかから腰をささえてもらいながら、食生活、姿勢、生活習慣を見直し、運動やストレッチが習慣になるようにしなければなりません。
腰痛ベルトで痛みのストレスとバイバイ!
腰痛ベルトは、別名でコルセットと呼ぶ人もいます。お医者さんによって、呼び方が違うからかもしれませんね。
腰痛ベルト=コルセットは、下の図のような役割をしています。
腰痛をなくすために工夫したり・・・
仕事を続けるときは、靴底がやわらかい靴を選ぶことが大切ですし、立ち仕事のときは、足台を使って片足を上げた姿勢がよいと言われています。
筋肉バランスをチェックしてみたり・・・
少しの時間を使って、片足立ちの運動で足の筋肉をきたえるとよいといわれています。一度にたくさんするよりは、短くても毎日続けた方がいいのです。片足立ちをするときは、テーブルなどに手をついてバランスをくずさないようにしましょう。
温かくなると骨盤がゆるんだり・・・
わたしは、これまでは春から夏ごろになると腰痛がでていました。気温が上がってくると、骨格がゆるんで、腰が痛くなっていました。なので、腰痛の人の気持ちはとてもよくわかっています。
まとめ・ひとことコラム
出口が見えない腰痛の痛みで、毎日不安になる気持ちも、よくわかります。
腰痛はきっとなくなると、信じましょう
習慣化ができるようになれば、きっと痛みがとれます。その時を信じて、毎日、筋肉をつける習慣を続けましょう。
アッ!タバコはダメよ~ダメダメ
念のためにいいますが、タバコはやめておきましょう。痛みどめの効果が薄れますし、血行がわるくなりますので、腰痛がある人は、なるべく禁煙も必要です。骨がくっつきにくくなることが知られているので、アメリカでは脊椎の手術の成功率を高めるため、禁煙の指導を指導し、タバコをやめてからでないと、手術ができなくなっています。
夏はアウターに響かないコルセットをつけてオシャレに
夏でも薄手のコルセットをつけて、仕事にいくとか、活動するとかしなければなりませんでした。腰・骨盤・ヒップをトータルケア『マジコ骨盤クロスベルト』というものがありますが、こういう腰痛ベルトはお守りがわりに一つもっていてもいいかもしれませんね。
- 参考文献
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(1)厚生労働省、国民生活基礎調査、2007.
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(2)Airaksinen et al., Eur.spine.J.,2006.
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(3)Moseley et al., N.Engl.J.Med.,2002.
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(4)kut et al., J.Nearosci.,2011.