インドのヨガポーズ

インドのカレーで認知症予防


インドのカレーにはたくさんのスパイスが入っています。このうち、ウコンは、クルクミンというポリフェノールがたくさん含まれています。

赤ワインのポリフェノールが認知症の予防になるというお話しをしましたが、ポリフェノールには抗酸化作用があるので、認知症の原因となるβアミロイド物質の沈着をなくす効果が期待できます。

1.ウコン・クルクミンの効果

赤ワインのポリフェノールが認知症の予防になるというお話しの記事:認知症予防の赤ワイン(別日に書いた記事へジャンプします)

黄色の原因はクルクミン

ウコンは、黄色のイメージがありますが、このきいろの色こそ、クルクミンです。ウコンは肝臓を保護してくれるということで、二日酔いにならないために、お酒を飲むときに常備しているヒトもいますが、認知症の予防にもなります。

ランチにインドカレーを食べて、健康意識を高めてみるなんてのはいかがでしょうか。

インド人はアメリカ人より認知症になりにくい、ナゼ?

カレーをたくさん食べているインド人は、アメリカ人にくらべて認知症になる人が、1/3しかいませんでした()。またネズミを使った実験でも、ウコンで認知症を予防する結果がでています()。

カレーを作るのが面倒だったり、暑いので台所に立つのがつらかったり、いろいろな味を試してみたいときは、レトルトのインドカリーセット、おすすめします。

2.日本人とカレー

日本人が初めてカレーと出会ったのは、1863年幕末、フランスへ向かう船で遣欧使節がインド人がカレーを食べているのを目撃したようです。その後1872年には”西欧料理通”という書籍でカレーの調理法が記録されているとのことです。

3.カレーが認知症予防に

カレーの栄養分が、腸で吸収されて血液中に入り、やがてウコンのクルクミンが脳に到達すると、脳のβアミロイド物質がたまった老人斑(ろうじんはん)にくっつくことがわかっています()。普通は、全ての栄養物質が脳まで届くことはありませんが、ウコンのクルクミンは、脳まで到達できることがわかっています()。

4.まとめ・ひとことコラム

カレーは脳によい食べ物であることをお知らせしました。カレーを本格的につくろうとすると、下ごしらえ、煮込み、などなど結構大変ですが、いろいろなスパイスを調合してオリジナルカレーをつくるのも、楽しいですよ。わたしは、ギャバンのスパイスセットを活用しています。

    参考文献

  • (1)Ng et al.,Am J Epidemiol., 2006.

  • (2)Chandra et al., Neurology, 2001.

  • (3)Lim et al., J Neurosci., 2001.