タバコには、ニコチンという有害物質が含まれています。よく”タバコが止められない”と悩む人がいますが、このニコチンが、依存性のある薬物だからです。
ニコチンには、いろいろな種類がありますが、総称してニコチン系アルカロイドと呼ばれています。アルカロイドとは、植物由来の毒物で、ニコチンは、非常に強い神経毒性をもっています。
1.ニコチン依存症というショック
毒なのに、タバコを吸ってしまうのは、好奇心やなんとなく友達がタバコを吸っているから、という理由からはじまり(1)、タバコを吸うことで、だいたい70%がニコチン依存症になってしまうからです(2)。
ニコチン依存症なのに半数はそれに気が付いていません
しかも、ニコチン依存症の40%の人は、自分がニコチン依存症であることに気がつけていません。
2.禁煙のメリット
禁煙をすすめることで、健康面でのメリット、お金を使わない経済面でのメリット、受動喫煙というたばこを吸わない人に、タバコの煙を吸わせてしまうことでおこる家族への健康影響を減らすメリットがあるといわれています(3)。
3.タバコと病気の関係
タバコと病気には関係があって、どんな病気と関係があるか、みておきましょう(4)。
- タバコと病気の関係
- 脳卒中
- 肺がん
- 肺気腫
- ぜんそく
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 早産
- 乳幼児突然死症候群
- 中耳炎
タバコが嫌になるグッズを使って、ショック療法はいかが!?
タバコの害が一目でわかる面白グッズをご紹介したいと思います。
それは・・・、肺がん率がわかる灰皿、1,058円!
誰でも知っているガンの痛み、人間は痛いのが大嫌い
タバコを吸わない人と比べて、咽頭がんになる確率が20倍になることが一目瞭然なこの灰皿、たばこを吸っている人にそっと差し出せば、いちいちケンカの元となるお小言を言わなくても、このように数値で示すことで、見せる化することができます。
そっと差し出す、やさしさ
たばこをやめてほしい側とたばこをやめられない側のニーズがベストマッチしています。
4.タバコの一番の害
タバコを吸う人にとっては、タバコでリフレッシュしたり、気分転換になることも事実です。
自分のリフレッシュに他人を巻き込まない
しかし、たばこを好まない人にたばこの煙を吸わせてしまうことはよくありません。たばこで人間関係が悪くなることは、たばこの一番の害ではないか、と思います。
5.まとめ・ひとことコラム
このごろダイバーシティという言葉がよく聞かれるようになりました。ダイバーシティとは多様化のことです。
空気清浄器を持つ時代がきたのでしょうか。
社会にはいろいろな人がいるのですから、分煙などの努力をすることで、タバコが嫌いな人や年齢が若い人に、イヤな思いをさせないようにすることも必要ですね。
- 参考文献
-
(1)厚生労働省資料.
-
(2)大阪府立健康科学センター調査.
-
(3)ファイザー株、すぐ禁煙.jpのHP.
-
(4)Mackay et al., 2006.