脳科学がブームになる!?
脳トレや脳活という新しい言葉が、一時、ブームになりましたよね。ゲームで脳を活性化するトレーニングをしたり、バランスゲームなどもありました。
1.ゲームで脳トレ
認知症を進行させないために、ゲームを取り入れるというのは、アメリカでも行われています。
例えば、あたらしい将棋ゲーム、どうぶつしょうぎは、動物がコマになった将棋ゲーム。8つのどうぶつの駒を動かしながら、王者ライオンをつかまえるというストーリーや、ひよこの駒がひっくり返るとニワトリになる仕掛けがおもしろいんです。3歳からあそべるおもちゃですが、ライオンは王将、キリンが飛車で、ちゃんと将棋との関係性があって、大人も楽しめるようになっています。さすが、日本女子プロ将棋協会公認。
2.大脳が支配する行動
自分でやりたいことを選べるうちは、ダンスのプログラムをしたり、歌をうたったりと、自分が楽しいと思う方法をみつけ、脳トレにつなげることが大事です。
だいたいトレーニングと名のつくものは、楽しくないから続かない
脳トレのためには、やっぱり、楽しくないと続かないですからね。
自分の意思で行動しているのではなく、大脳があなたを支配しています
わたしたちの行動は、そもそも“大脳”が支配しています。
大脳の命令にも逆らっちゃうのが人間
ときには、“大脳”の指令とは逆のこともしなくてはならないこともありますよね。なんといっても、わたしたちは社会性という特徴を持つ動物ですからね。
大脳の命令は、生き物本来の願望なんですが・・・
ほんとうは、眠りたいのに、会社の中で居眠りしてはいけないから、頑張って目を開けておく・・・という選択をしたり、もう仕事が終わって帰りたいけど、みんなが残っているから、我慢して会社にいる、という選択をしたりして、結構、“大脳”に背いています。
3.脳科学による行動アプローチ
脳科学で、問題行動を調査する研究プロジェクト、脳科学でアプローチがはじまるようです(1)。
べき理論でゆがめられた私たちの価値観
これまで、わたしたちの社会には、“べき”理論や、“べからず集”もたくさんあるのですが、どれも行動原理にもとづいていかないと、問題行動は修正されません。脳科学がさらに進歩して、“脳にやさしい”社会が到来する日も近いのかも・・・しれません。
4.脳のチャームポイント
一方で、脳は、結構だまされやすいところも、チャームポイントです。
ウソんこの薬で、大脳がだまされる
小麦粉の玉を、薬ですと言われて飲めば、たちどころに病気が快復したりすることがあります。プラシーボ効果と呼ばれています。
笑っていると幸せになる
笑ってすごしていたら、癌(ガン)の進行が遅れるばかりでなく、癌細胞そのものがなくなった、という経験談が雑誌や書籍、HPなどでも紹介されていることもあります。
大脳の研究ではわからないこともまだまだあります
まだまだ、わからないことが多い脳科学の分野のこれからがとても気になります。
5.まとめ・ひとことコラム
少し前のスポーツ教育だと、“水を飲むとだらけてしまう”ということで、喉が渇いても、がまんして部活をさせられたりしていましたよね。
わたしたちの環境も変化している
今は、地球環境だって変化しているわけで、尋常でない暑さを前にして、熱中症を予防しましょう!という雰囲気が広まり、喉が渇いていなくても定期的に水分を接種しましょう、と言われるように社会も変化しました。変化といっても、この場合、昔とは真逆ですからね。
- 参考文献
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(1)時事通信2014年7月27日.