危険

生活習慣病予防イコール認知症予防


高血圧や糖尿病などの生活習慣病が、認知症に関係しています。

高血圧とは、血圧が140/90 mmHg以上の人があてはまります()。

血液を送るために心臓に血液を一時的にたまると、心臓が大きくなり、血管は圧力がかかっていない状態になります。この血管に圧力がかかっていない状態が拡張期血圧イコール最低血圧と呼ばれ、90 mmHg以下が正常となります。

1.血圧のしくみ

心臓から血管に血液を送り出すと、心臓は小さくなり、血管は圧力がかかった状態になります。この血管に圧力がかかった状態が収縮期血圧イコール最大血圧とよばれ、140 mmHg以下が正常となります。

2.血圧が高いとどうなるか

血圧が高すぎると結果的に血管を痛めることになり、血管の劣化が動脈硬化をおこします

血圧の変化を見落とすことは、命とり

動脈硬化がおこっているのに、そのままで過ごしていると、ある日突然、脳卒中や脳梗塞になり、脳にも血管があるので、血液が流れなくなることから、脳虚血となり、酸素や栄養が不足して脳組織が壊れてしまいます。

3.糖尿病だとどうなるか

糖尿病になると、血管がもろくなりボロボロの状態になります。この理由は現在のところ、まだ正確にはわかっていません。

どちらも、血管が病気になる血管病の状態です。

4.血管から老いる

人は血管から老いていくように、血管が病気になるといろいろな病気にかかりやすくなってしまいます。

血管へのダメージで一番怖いのは脳血管

なかでも、脳血管障害とよばれる、脳へのダメージは大きく、認知症の原因の一つになっています。認知症の患者さんの3割は脳血管障害など脳へのダメージが原因で、認知症になっています。

脳血管のダメージは、あなたの生活の質を低くします

認知症が重症化すると、寝たきりになり、生活水準が低くなります。寿命が延びた、長生きできたとしても、寝たきりなどで一人ひとりの人生の質や生活の質()が悪いことは本人にとっても残念なことですし、寝たきりになると、介護する家族などの負担も大きくなってしまいます。

5.心配な人のための検査商品

体質がわかる遺伝子検査は、将来にかかりやすい病気や体質などを検査し、検査結果から将来の不安に備えることができます。

遺伝子検査で体質を知ることができる時代

ほおの内側をこすって、脳梗塞、心筋梗塞、2型糖尿病、腰痛、痛風、不眠症、円形脱毛症、花粉症、緑内障、アトピー性皮膚炎、アルコール・ニコチン依存症、過食症、寿命など52項目を検査します。

糖尿病モニタリングも、時代は時短

糖尿病のモニタリングのための商品は、簡単に自己チェックができます。自宅で簡単にチェックできる商品ですが、結果が出るまでの時間がとても速くなりました。

タニタ社の尿糖計は、6秒で尿中の糖の検査が完了します。これなら忙しくても、自己チェックを続けていけそうです。

6.まとめ・ひとことコラム

生活習慣病と認知症は、関係が深いです。認知症になってから、あわてないためにも今のうちに日常の行動や習慣、体質などをチェックしておくこともよいかもしれませんね。

    参考文献

  • (1)認定NPO日本高血圧協会.

  • (2)QOL(Quality of Life)の定義